フィリピン留学生必見!現地での病気予防と医療対策[フィリピン留学新聞53]

こんにちは!
Acti-LABOのSayoです(*´ω`*)

現在、様々な国で感染が確認されている新型肺炎コロナウイルス
ここフィリピンでも感染が確認されており、
フィリピン留学を予定されている多くの方、またご家族の方も心配していると思います。

留学中に体調を崩してしまったらどうしよう・・・。
留学前によくある心配のひとつですよね。

短期とはいえ、普段とは違う環境で過ごすことになるフィリピン留学。

コロナウイルスだけでなく、南国フィリピンでは日本とはかかりやすい病気が異なるため、
日ごろは身体が丈夫で健康には自信があるという方でも、留学中に体調を崩すことも考えられます。

でも、ご安心ください。
フィリピンに来るほとんどの留学生は思い病気にかかったり体調を崩すことなく、留学生活を楽しんで帰国しているんです。
今回は留学生の皆さんが快適なフィリピン生活を送るため、
フィリピンでかかりやすい病気とその対策、
また留学中に病気になってしまった場合の現地の医療事情
について、お伝えしたいと思います!

フィリピン留学の治安・対策を徹底解説

フィリピン留学の治安・対策を徹底解説|2019年最新情報|[フィリピン留学新聞32]

目次

① フィリピンで注意したい病気は?

② 食中毒とは?
③ 食中毒にならないためには?
  ■ 飲料水に注意
  ■ 手洗いとハンドサニタイザー
  ■ ローカルレストランに注意

④ デング熱とは?
⑤ デング熱にならないためには?
  ■ 蚊に刺されないようにする

⑥ 予防接種は必要?
⑦ フィリピンで病気にかかったら?

⑧ 日本から持っていくと良い物

⑨ まとめ

① フィリピンで注意したい病気は?


フィリピン渡航の際に気を付けるべき病気として外務省海外安全ホームページで注意喚起されているのは、

① 食中毒、② デング熱、③ マラリア、④ A型肝炎、⑤ 狂犬病、⑥ 麻疹

の6種類ですが、
その中でフィリピン留学中にかかりやすい病気は、食中毒デング熱

フィリピンと日本では気候条件と衛生環境に大きな差があり、感染症などの流行する時期がずれています。

フィリピンでは地域や季節によって湿度や気温に差はありますが、
全体的には年間を通じて高温多湿の環境。
特に気温や湿度が高い雨季(5〜9月)には水害が発生しやすく、衛生状態も悪化すると食中毒や感染症腸炎が起こりやすくなります

また雨季には蚊が発生しやすいので、
デング熱のような、蚊を媒介とした感染病にも注意が必要です。

そのため、まずは留学地で一般的な疾患について理解し、予防策を学ぶことが大切です。

まずはその土地でかかりやすい病気についての基本的な知識、予防対策を知っておきましょう!

② 食中毒とは?

留学生が最も罹患しやすい疾患、それが食中毒です。

これは主に飲食物が細菌やウイルスに汚染された結果、発症します。

大抵は軽度の腹痛、下痢、嘔吐といった症状で、すぐに回復しますが、稀に免疫力が低下している人では病状が悪化したり、入院が必要になるケースもあります。

フィリピンの常夏気候は、食品や飲料の細菌やウイルスの繁殖を促進します。それゆえ、特別な注意が必要です。とりわけ、加熱処理されていない食品を日本と同様の感覚で摂取することは危険です。

例えば、市場やスーパーで売られているカットフルーツは、日本ではなかなか見ることのない熱帯果実を見るとつい食べてみたくなりますが、これらの果実は時間が経つとすぐに腐ります。 特に腹痛が繰り返される人は、魚や貝などの海産物にも注意が必要です。

加えて、フィリピンをはじめとする途上国に行くと下痢になる人が多いのは、衛生環境が日本に比べて劣るためです。

地元のレストランや屋台では不衛生な水で皿を洗ったり、水道水で作られた氷が入った飲料や、腐った食材を用いた料理が提供されることもあります。

衛生管理が徹底された日本で育った我々日本人留学生は、フィリピン現地の人々よりも耐性が弱く、簡単に胃腸を痛めてしまいます。

ローカルフードを試すのは留学の楽しみの一つですが、体調を崩しては留学の目的が台無しです。

だからこそ、留学中は予防対策をしっかり行い、現地の美味しい料理を堪能しましょう!

③ 食中毒にならないためには?


■ 飲料水に注意

■ 飲み水に留意

フィリピンの生水や水道水は飲料には適さないため、留学中は常にウォーターサーバーの水やペットボトルの水を飲むようにしましょう。胃腸が敏感な人は、歯磨き時もミネラルウォーターを使うことを推奨します。

また、飲食店で氷を入れてもらう場合も、その氷が安全な水で作られているかどうか確認することが重要です。氷が入っているジュースやスムージーも同様です。

■ 手洗いとハンドサニタイザー

普段から、こまめに手洗いをし、ハンドサニタイザー(手指の消毒ジェル)を利用しましょう。

病気や感染の原因の多くは、細菌・ウイルスが物品に付着し、そこから手を通して鼻や口、目から体内に入ることです。
手と指先を消毒する習慣がつけば、細菌やウイルスを口にするリスクを減らせます。

食事の前だけでなく、外から帰ったとき、トイレの後、お金を触った後は必ず、
石けんと流水できれいに洗い流す習慣をつけましょう。

■ ローカルレストランに注意

ローカルなレストランや屋台など、衛生面の不安があるお店での食事はおすすめしません。
このようなお店ではお水や生ものだけでなく、火が通っていても食中毒の原因となることがあるので注意が必要です。

また、外食時は除菌シートを持ち歩くことで、
手だけでなく、食器、フォークとスプーンを拭いてから使うことができます。
瓶や缶で出された飲み物も、飲み口をきれいに拭いてから口をつけるようにしましょう。

食中毒の原因となる細菌・ウイルスに汚染された食べ物をとらないように気を付けることが、予防の第一歩です。
また、口に含んだときに違和感を感じた際は、すぐに箸を止めましょう。

④ デング熱とは?


デング熱はネッタイシマカやヒトスジシマカという蚊が持つ、デングウィルスの感染により起こります。

潜伏期間は4~7日間で、発症すると急激に40℃程度の高熱になり、頭痛、関節痛、発疹などの症状も見られます

年間に10~20万人の感染者が報告されており、ワクチンやウイルスなどを用いた治療法はないため、デングウイルスを持った蚊に刺されないようにする必要があります。

空き缶などに溜まった少量の水でも発生するため、都市部の感染も珍しくありません。

インフルエンザと比べても致死率は低い病気と言えますが、
まれに重症化してデング出血熱やデングショック症候群などの症状になり、
早期に適切な治療が行われなければ死に至ることもあるため、
デング熱と思われる症状が出たら速やかに病院を受診する必要があります。

⑤ デング熱にならないためには?



■ 蚊に刺されないようにする

デング熱には特効薬や予防接種がなく、蚊を通してのみ感染するため、人から人へ感染することはありません。
唯一の予防策として、「蚊に刺されないこと」が重要となります!

特に朝と夕方はシマ蚊の活動時間となり、刺されるリスクがもっとも高い時間帯です。
この時間に外に出る場合は、肌を露出する服装を控える、虫除けスプレーをこまめに使用するなどして下さい。

留学中は開放感と暑さから、つい露出度が高めの服装を選びがちですが、おすすめの服装は長袖・長ズボン。できればサンダルではなく、靴と靴下の着用がベストです。

また、必ず虫除けスプレーをして外出することをおすすめします。
汗をかくと流れてしまうので、こまめにスプレーし直しましょう。

室内に蚊がいる場合は、蚊取り線香の利用がおすすめ。
虫除けスプレー、蚊取り線香はどちらも現地で購入可能ですので、日本から持ってくるのを忘れても大丈夫ですよ。

デング熱は滅多にかかるような病気ではなく、死に至る合併症になる確率は低いと言われていますが、2度目の感染によってまれに重度の合併症が引き起こされることがあります。

蚊に刺されないよう予防措置をとるとともに、万が一発症した場合には、早期に医療機関を受診し、適切な治療を受けてください。

⑥ 予防接種は必要?


予防接種は受けた方がいいのかな?

フィリピン留学を控えている方の中には、そんな疑問を持つ方も多いと思います。
日本とは衛生環境も大きく違いますし、海外での医療設備に不安を持つのは当然ですね。

フィリピンに渡航するにあたって義務付けられている予防接種はないため、必要に応じてご自身の判断で受けていただくことになります。

しかし、実際のところ、
フィリピンに留学するにあたり予防接種を受ける人はほとんどいません。

それは、多くの方はフィリピン留学で滞在する期間が数ヶ月と短く、
留学中の宿泊設備は外国人向けに整っている他、食品の衛生管理も行き届いており、
また危険な地域や農村部に出入りする機会も少ないから。

フィリピン留学中に感染症にかかるリスクはかなり低いと言えるので、
予防接種はあくまでも自己判断であり、必須ではないのです。

しかしどうしても不安な方や、フィリピン留学後に別の国への渡航予定のある方は、
予防接種を受けておくのも良いでしょう。

フィリピン留学前に推奨される予防接種は、狂犬病A型肝炎日本脳炎破傷風麻疹など。

どの予防接種を受けるか、どこの医療機関で受けるか、などで金額も変わってきます。

また数週間の間隔をあけての接種や、複数回ワクチン投与を受けないといけない場合もありますので、留学前に余裕を持って予防接種ができるようにしましょう。

⑦ フィリピンで病気にかかったら?


どれだけ体調管理に気をつけていても、留学中は慣れない環境による疲れが出るもの。

特に留学2〜3週目には、ようやく生活に慣れて気が緩んでくるので、
下痢や発熱、倦怠感などの体調不良が出ることがよくあります。
単なる疲れや一時的な発熱の場合は水分をしっかり補給し、睡眠を十分にとるようにすれば自然に回復します。

しかし39℃以上の高熱が続いたり、嘔吐や下痢で脱水症状が出ている場合、
また持病のある方は、早めに病院で診察を受けるのが良いでしょう。

ただの風邪だと思って無理して授業を受けていると、実は別の大きな病気に感染していたり、周りの生徒や先生に移してしまい被害を拡大することもありえますので、
まずは必ず学校スタッフに相談してください。

Acti-LABOの周辺には大小いくつかの病院があり、
緊急時には学校から車で10分程度のところにある24時間対応の救急病院へお連れします。

必ず日本人スタッフが同行しますのでご安心ください。

診察費及び治療費、薬代は自費になります。
海外旅行保険に加入している場合は帰国後に請求できますので、手続き方法や条件をあらかじめ確認しておきましょう。

また日本で服用している薬がある方は、現地では同じ薬が手に入らないことがありますので、滞在日数分の薬を持参することをおすすめします。

フィリピン留学生のための保険完全マニュアル|損しないための選び方[フィリピン留学新聞56]

⑧ 日本から持っていくと良い物


フィリピン留学中に体調を崩した時、ほしいのは「自分に合った薬」ですね。

留学期間に関わらず、留学中は風邪をひきやすいです。
病院に行くほどではない風邪の際には、日本からの常備薬が活躍します。

・風邪薬
・胃腸薬や整腸剤
・頭痛薬
・生理痛の薬
・虫除けスプレー
・ビタミン剤
・マスク

実は上記のほとんどのものが現地で調達可能ですが、日本製の飲み慣れた薬じゃないと不安という方は、あらかじめ準備しておきましょう。

使い捨てマスクも、コロナウイルスの影響で(2020年2月現在)
現地では売り切れのお店も多くあります。
荷物に余裕のある方はマスクを多めに持参するのをおすすめします。
フィリピン留学 持ち物リスト完全版

フィリピン留学 持ち物リスト完全版[フィリピン留学新聞7]

⑧ まとめ

いかがでしたか?
フィリピンで注意が必要な病気について、予防方法をご紹介しました。

どのような病気に対しても渡航前の準備や滞在中の体調管理が大切です。

疲れて身体が弱った状態だと、ウイルス等に対する抵抗力も弱くなり、
周りの人と同じものを食べても自分だけ食中毒になったり、
症状も重くなり回復まで長引きやすくなります。

普段から水分をしっかり補給し、睡眠を十分にとるようにしましょう。

「自分はいつも健康だから大丈夫!」と思わず、いざという時に備えて
かかりやすい病気の知識と予防方法をしっかり学んでおきましょう!

後悔のないフィリピン留学を!

実践型「机に座らない」英語留学

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Sayo

アクティラボのへなちょこ女社長です。フィリピン・バコロドにて英語留学、語学学校スタッフ勤務、フィリピン一周旅行、1年間のバコロド沈没生活を経て、アクティラボ実践型「机に座らない」英語学校を開設。現在はフィリピンと日本を行ったり来たりしています。